和歌山県田辺市

１月中旬～２月上旬

和歌山県特産の柑橘です。その由来は古く、記録に残っている江戸時代の昔は非常に珍重され、「三方(さんぼう)」にのせて紀州徳川家に献上することから三宝柑と名づけられたとされています。この時代はお殿様しか食べることができない門外不出の果物でした。

飯島商店が三宝柑に着目し、その優れた特性に惚れ込んだのは４０年前。しかし三宝柑は伐採奨励品目に指定され、木を伐って新品種の柑橘に植え替えれば行政から助成金が支給されるという有様でした。まさに三宝柑の未来は風前の灯火だったのです。
危機的状況を知った飯島商店は保存に向けて全力で取り組み、みすゞ飴やジャム、福居袋などの三宝柑の製品を次々と開発しました。果たして今では、三宝柑の製品は飯島商店の看板商品へと育っています。
さらに近年では皇居に天皇皇后両陛下が植樹されるまでとなり、その品種的重要性と品質の高さは、日に日に全国的な規模で浸透しつつあります。

黄色い果皮は分厚いものの柔らかく、熟せば手でむくこともでき、ジャム用に加工するときは弊社では一つ一つ手作業で皮を剥いています。
果肉・果皮ともに柑橘の中でも最も上品な味でして、苦味・渋み等が全くありません。香りはくせのない非常に爽やかなものでして、特に果皮の爽やかな香りは他の柑橘には無いものなのです。